先日「若桜」を店頭から下げたところ、お客様からこんなご指摘をいただきました。
「まだ桜は咲いているのに、どうしてやめてしまうのか?」
その方にもお答えしたのですが、いくらお菓子を美しく、精巧に、本物そっくりに作っても、絶対に本物にはかなわないと思います。
旬には「走り」「盛り」「名残」とあり、それぞれに趣があって味わい深いのですが、お菓子の世界では、「走り」から「盛り」にかけてを表現する事が多いです。
けれども満開の桜を前にしては、どんな名人が作っても、桜の形をしたお菓子は見劣りすると思います。
それで真っ向勝負ではなく、桜を連想するようなお菓子に代えているのです。
口にするお菓子はあくまでお菓子らしく、本物そっくりに作るという挑戦は工芸菓子で、というのが私の中での位置付けです。
平成13年4月9日
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