早苗(さなえ)
きんとん製
苗代から水田へ移し植える頃の、稲の若い苗を早苗といいます。
小豆色の田んぼに若緑色を散らし、田植えを表現しました。
この早苗の「さ」には、「若くて瑞々しい」「五月の」という意味と共に、
「稲」という意味も含まれていて、
「早乙女(さおとめ)」とは本来、田植えをする少女のことだそうです。
田植えが終わり田の神を送る祝い・宴を、
「早上り(さのぼり)」「早苗饗(さなぶり)」といい、
地方によっては、小豆飯や早上り餅を食べて祝いました。
田植えにまつわる神事は、各地で今でも多く行われているようです。