ほおずき
ほおずき(酸漿)
錦玉
ほおずきの赤い袋状の実を、錦玉で表しました。
今では全く見なくなりましたが、
袋の中の丸く赤い液果を、種を抜いて口に含んで、
音を鳴らして子供は遊んでいました。
この遊びは、「源氏物語」にも出てくるそうです。
ほおずきの名前の由来には、
実を口に含んで鳴らす時に、頬を突き出すため「頬突き」と呼ばれたとか、
「ホホ」というカメムシがよくつくからとか、
赤い袋を「火付き(ほつき)」と称したところからとか、
色々と説があります。
また「古事記」には、その赤く輝く実を、八岐大蛇(やまたのおろち)の眼にたとえた、
「赤加賀智(あかかがち)」という名が記されています。

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