六つの花
六つの花(むつのはな)
道明寺
水蒸気が凝結し、氷が集まって雪の結晶となりますが、
生成される時の気温などにより、様々な形になるそうです。
その代表が六角形で、六弁の花にたとえて、六つの花と言われています。
また他に、六花(ろっか・りっか)、六出(りくしゅつ)という異名もあります。
古来、雪月花とたたえられ、雪は冬を象徴し、
私たちに美しい景観を楽しませてくれますが、
地方によって降雪量も大きく違い、
その趣にも差があって、生活への影響も様々でしょう。
けれども、やはりクリスマスには雪が似合う、と思うのは、
皆さん共通の認識ではないでしょうか。
このお菓子は、餡を包み込んだ道明寺に氷餅をまぶし、
雪の結晶の焼印を押しました。
きらめく雪片を思わせる、氷餅の細かさを変えることによって、
牡丹雪にも、粉雪にもなるお菓子です。

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