松の雪
松の雪(まつのゆき)
きんとん
古来、松は神聖な木として尊ばれ、
神々や諸仏は、この木を伝わって地上に現れると信じられていました。
神社や寺院の境内に見られる松や、新年の門松には、
今でもこの考えが生きているということです。
語源は、神が天から降りるのを待つ意からとも、
祭り木から転じて、ともいわれています。
また、風雪に耐え、常緑・長命という性質から、
節操・長寿を象徴する木として尊ばれ、
日本の祝いのシンボル、「松竹梅」の筆頭とされています。
このお菓子は、松の枝に雪を降り積もらせ、
それでもなお緑を保つ、強い生命力を表しています。

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