福寿草
福寿草(ふくじゅそう)
煉切
福寿草は、そのおめでたい名前から、
お正月用の鉢植えや盆栽として数多く出回ります。
また「元日草」「正月花」「朔日草」「賀正蘭」という別名もあり、
まさに縁起の良い、新年に相応しい花という感じです。
しかしこれらは元々、旧暦でのお話。
ということは現在の新暦でいえば2月、
地方によっては、野生のものは3月〜5月に花をつけるそうです。
ですから、年末に出荷されるのは、
株を秋に掘りあげて促成したものだということです。
こういった、名前や用途と実際の花期との矛盾はよくありますが、
寒さで色の少ない時期に、黄金色の花は欠かせないものとなっています。
ちなみに、強心・利尿薬ともなる福寿草は有毒ですが、
このお菓子が体に良いのは言うまでもありません。

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