下萌え
下萌え(したもえ)
煉切
冬枯れの野や残雪の中にも、確実に春が立ち、
いつの間にか草の芽が萌えつつあります。
白い淡雪の下からわずかに萌え出づる若草を、
茶巾絞りの煉切で表しました。
若々しい緑に、大地のエネルギーを感じる早春の情景ですね。
そういえば、新古今和歌集にこんな歌がありました。
春日野の 下萌えわたる 草の上に つれなく見ゆる 春の淡雪

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