春霞
春霞(はるがすみ)
きんとん
空気中に浮遊するごく小さな水滴やチリ等のために、
遠くのものがハッキリ見えなくなる現象を、霞(かすみ)といいます。
霧(きり)とよく似ていますが、平安時代以降、
春のものを霞、秋のものを霧と、特に文学的には区別するようです。
この春霞を、抽象的にきんとんで表してみました。
ぼんやりと霞んで見えるのは、満開の桜の大木でもいいですし、
遠くに浮かぶ春の山でも、桜並木の町並みでもいいと思います。
イメージに自由度を残していますので、
お好きに思いを巡らせてもらえれば、と思います。

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