水温む(みずぬるむ)
薯蕷
製
寒さが緩んだ水辺にたって眺めると、
辺りにはようやく訪れた春の気配が漂っています。
太陽の光が差し込んでいる川や池を見ると、
その水の色や動き、光の反射に、
なんとなく暖かさが感じられるようになり、
これを「水温む」といって、春の季語・季題になっています。
その水温む季節ののどかさ・暖かさを、
水紋様の薯蕷と、一片の桜の花弁で表しました。
柔らかく豊かな、春の情景ですね。
トップ
>
和菓子歳時記
>
平成14年弥生
> 水温む