四片の花
四片の花(四葩の花・よひらのはな)
煉切
花弁(本当はがく片)4枚の小さな花が集まっていることから、
紫陽花にはこの別名があり、他にも、
手鞠花・七変化・刺繍花・八仙花など、多くの異名を持っています。
咲き始めは淡色で、時が移るにつれて碧紫色が濃くなり、
次第に赤みを帯びてきて、正に七変化。
土壌の酸度や肥料によっても花色は変化し、
酸性土では青みが強く、アルカリ土では赤みが強まります。
そういった色の変化を煉切に写し取り、
さいの目に切った錦玉で飾って、小さな花の集まりを模しました。
錦玉が雨粒のように輝き、雨に濡れて咲いている風情を思わせます。

トップ > 和菓子歳時記 > 平成14年水無月 > 四片の花