玉すだれ
玉すだれ(たますだれ)
錦玉巻製
玉すだれとは、簾(すだれ)の美しい呼び名です。
細い葦(あし)や割竹を糸で編み連ねた簀(す)を垂らし、
日よけや目隠しとして使います。
夏の厳しい日差しをさえぎりつつ風通しを良くし、
また、障子や襖などを取り外して部屋をへだてるためにも重宝されました。
その簾の線を、薄く切った錦玉の凹凸で表しています。
写真ではわかりにくいのですが、錦玉は透明感がとても大事で、
光の反射と透ける美しさが、見るからに涼しげです。
今にも風鈴の音が聞こえてきそうですね。

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