花芙蓉
花芙蓉(はなふよう)
煉切
中国では元来、フヨウというのはハスの異名で、
花の形が似ているところから、この名がつけられたとされています。
「芙蓉の顔(かんばせ)」といえば(ハスのように)美しい顔、
「芙蓉の眥(まなじり)」といえば(ハスのように)美しい目元、
「芙蓉峰(ふようほう)」といえば富士山の美称というように、
何から何まで美しいものの代名詞となっています。
煉切で五弁を象り、黄色い味甚粉をまぶした煉切をシベにしました。
花弁をできるだけ薄くして、芙蓉の花の透明感を出しています。

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