虫の音
虫の音(むしのね)
蕎麦薯蕷
野原や庭の片隅で鳴く秋の虫とその鳴き声を、景色で表現しました。
ススキの根元に埋め込んだ鹿の子が虫を表し、
二つの組み合わせによって、虫時雨が聞こえてくるような情景を描いています。
このような、目には見えない「音」を題材にするのは和菓子独特のもので、
私達日本人の頭の中に既にある、虫の鳴き声のイメージを、
ススキなどをきっかけにして、引き出しているのです。
ちなみに、普通の白い薯蕷ではなく蕎麦薯蕷を使ったのは、
日が落ちて薄暗くなっているからで、
そのほうが虫も鳴きやすいですよね。

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