忘れ菊
忘れ菊(わすれぎく)
煉切
時節が過ぎ去ってから花が咲くことを「忘れ咲き」といい、
その花のことを「忘れ花」と呼びます。
盛りが終わって、忘れられかけた頃に花をつけた菊を、
少し寂しい感じのする色を使って表現しました。
旬には、走り・盛り・名残とあって、
普通、和菓子では走りから盛りにかけてを扱うことが多いのですが、
名残にも独特の味わい深い趣があると思います。
花は私達を楽しませるためだけに咲いているのではない、
という当たり前のことを再認識すると共に、
最先端のものだけではなく、盛りを過ぎたものにも目を向け、
名残ならではの良さを見出す感性を持ち続けたいと願い、
このお菓子を作りました。

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