聖護院
聖護院(しょうごいん)
薯蕷
蕪(かぶ・かぶら)の丸く愛らしい姿を、そのまま薯蕷饅頭にしました。
菓名は、京都名産の千枚漬けの材料・聖護院蕪に倣っています。
蕪は、タマネギやキャベツと共に世界で最も栽培の始まりが古い野菜だそうで、
日本では、菘(スズナ・鈴菜)という古名で春の七草にも数えられています。
鈴菜とは、根が鈴のように丸い形をした菜、という意味で、
またカブというのは古くは頭のことをさし、
根が丸く頭のようだったために、こういった名がつけられたのでしょう。
蕪は、とてもやわらかく甘い野菜です。
このお菓子も、本物に負けないように作りました。

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