常磐の松(ときわのまつ)
鮮羹製
常磐というのは、木々の葉の色が一年中変わらないこと、です。
つまり常緑のことで、常葉(とこわ)ともいいます。
松は、一千年の霜雪に耐え続けてもなお緑濃く、
長寿・高潔の象徴であり、神のよる神聖な木として尊ばれています。
そういう、厳寒の中でも緑を保ち続ける常盤の松を、三色の鮮羹にしました。
下の層は粒
羊羹で、松の黒々とした幹・枝・樹皮を、
中の層は
抹茶羊羹で、強い生命力を持つ緑の松葉を、
上の層は
道明寺羹で、松の枝に降り積もる白い雪を、それぞれ表しています。
三種類の異なった風味の調和を楽しんでいただければ、と思います。