卯の花(うのはな)
きんとん製
卯月に咲く花の代表格ということで卯の花と呼ばれていますが、
実はこの名は俗称で、植物学上は空木(うつぎ)といいます。
幹が中空であることからこの名がありますが、
材自体は堅く、木釘や楊枝などに利用されると共に、
生垣や庭木としても植えられています。
卯の花曇、卯の花月夜(づくよ)、卯の花腐し(くだし・くたし・ぐたし)など、
卯の花が咲く頃の○○という言葉も沢山あり、
夏の到来を告げる花として、万葉の時代から親しまれてきました。
このお菓子は、いかにもきんとんの手法らしく、
菓名の響きと、色の染め分けだけで、
枝垂れながら咲きほころぶ白い空木の花を表しています。
この花を見かけると、梅雨も近いですね。