朝の露
朝の露(あさのつゆ)
煉切
朝顔を題材に、毎年必ず作る定番のお菓子で、
茶巾絞りの応用で仕上げています。
昔から薬草としても親しまれている花だけあって、
朝顔には数多くの別名があり、
花を「牽牛花(けんぎゅうか)」、
下剤・利尿剤となる種子を、
「牽牛子(けにごし・けんごし)」と呼んだりします。
これは、大事な牛を朝顔と換えたからとか、
朝顔を牛車で売り歩いたからとか、
ある姉妹が村人のために百頭の牛を手に入れようとして命を落とし、
そのとき使った銀のラッパが朝顔の花に変わったからとか、
幾つも故事や説があるようです。
また季節柄、七夕に絡めて織女星のことを、
「朝顔姫(あさがおひめ)」といったりするそうです。

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