花芙蓉
花芙蓉(はなふよう)
煉切
この「芙蓉」という名前、
古代中国ではハスの花につけられていました。
フヨウはハスに匹敵する美しさを誇っていたことから、
当初は「木に咲く芙蓉=木芙蓉」と呼ばれ、
唐の時代に「芙蓉」という名が定着したようです。
また「酔芙蓉(すいふよう)」といって、
朝は白色、午後にはピンク、夕方には紅色と花色が変化し、
酒に酔っていく様にたとえられた品種もあります。
白と淡紅、2色の煉切でできる限り花びらを薄く仕上げ、
芙蓉の花の繊細さと優雅さを演出しました。
花芯には黄色い味甚粉をまぶした煉切を配し、
花姿を引き締めています。

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