照り葉
照り葉(てりは)
煉切
秋になると、様々な木々の葉が紅葉し、
やわらかな日差しを受けて美しく照り映えます。
これを照り葉といい、楓(カエデ)以外にも、
漆(ウルシ)・櫨の木(ハゼノキ)・白膠木(ヌルデ)・
錦木(ニシキギ)・蔦(ツタ)などが見事に美しく紅葉します。
また黄葉としては、銀杏(イチョウ)の他に、
櫟(クヌギ)・柏(カシワ)・白樺(シラカバ)などが有名です。
それら雑木紅葉(ぞうきもみじ)、つまり何の木ということではなく、
色々の木の紅葉・黄葉を模したのがこのお菓子です。
周囲のみを赤く、中央を黄色くすることによって、
紅葉と黄葉の両方を表すと共に、
秋の陽光に照り輝く様子をも表現しています。
そしてポイントは、コテで少し焼いてつけた虫食い痕。
これもまた、自然の持つ美しさですよね。

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