ひちぎり
ひちぎり(引千切)
煉切
名前や形の由来など詳しいことは、
昨年のひちぎりのページをご覧下さい。
できる限りお客様にはご説明しているのですが、
それでもやはり毎年多いのが、この形を雛人形・おひなさまと見立てる方です。
特に昨年は3色揃えていたので、男雛・女雛のお内裏様と受け取られるようです。
また菱餅や白酒とともに、端午の節句の粽や柏餅同様、
子供への性教育的な意味合いを見いだす向きも、昔から根強くあります。
雛人形説は本来の目的とは違うかもしれませんし、
性教育説も真偽の程は定かではありません。
しかし、それはそれでいいような気もします。
本筋から大きくそれるのでなければ、
それぞれ自分なりの思い入れをもって、
それぞれの解釈で、それぞれの気持ちを込めて、
お菓子を召し上がっていただけたら、と思います。
子供の健やかな成長を願う、という気持ちに変わりはないと思うからです。

トップ > 和菓子歳時記 > 平成14年如月 > ひちぎり