ひちぎり
ひちぎり(引千切)
煉切
一昨年昨年のひちぎり解説も併せてご覧いただきながら…。
関西ではひな祭りに欠かせないお菓子で、
そもそもは、宮中の行事で使われていた戴き餅に由来します。
白いお餅を引きちぎって真ん中を窪ませ、
上に餡を載せただけの簡素なものでしたが、
平安時代以降、長い歳月をかけ、
菓子屋によって現在の姿へと磨き上げられてきました。
お店によって様々な意匠があり、
色や形を比べてみるのも面白いと思います。
京都では昔、女の子が生まれたら婿方の家に贈る慣習があったそうで、
子供の成育を祝い、幸運と健やかな成長を願う気持ちが込められています。

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